アメリカ合衆国の国歌「星条旗」

アメリカ合衆国の国旗
曲名
星条旗
The Star-Spangled Banner
作詞
フランシス・スコット・キー(Francis Scott Key, 1814年)
作曲
ジョン・スタフォード・スミス(John Stafford Smith, 1780年)
採用時期
1931年

アメリカ合衆国国歌「星条旗」の解説

アメリカ合衆国の国歌「The Star-Spangled Banner」(星条旗)の歌詞は、1814年9月に当時35歳の詩人・弁護士のフランシス・スコット・キーによって書かれた英詩「マクヘンリー要塞の防衛戦」です。

米英戦争中の1814年9月14日、ボルティモア(メリーランド州)のマクヘンリー砦にて、フランシス・スコット・キーは、夜明けの曙光の中で砦の上に星条旗がひるがえる光景を目にします。

激しい砲撃にも砦が死守された事に感銘を受けたキーは、「マクヘンリー砦の防衛」という詩の着想を得て4節の詩を書き、9月17日に周囲に披露しています。

この詩は、当時人気のあった酒飲み歌「To Anacreon in Heaven」(天国のアナクレオンへ)のメロディに合わせてアレンジされ、同年10月14日にボルチモアのホリデー・ストリート・シアター(Holliday Street Theatre)で歌曲として初披露された後、“The Star-Spangled Banner”(星条旗)として出版されました。

その後、ハーバート・フーヴァー大統領時代の1931年3月3日、キーが作詞した「星条旗」がアメリカ合衆国の国歌として正式に採用されました。

ちなみに、それ以前は「My Country, ‘Tis of Thee」がアメリカ合衆国の国歌でした。

New York

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USA

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アメリカ合衆国国歌「星条旗」の歌詞

英語:The Star-Spangled Banner

日本語訳:星条旗

Oh, say can you see, by the dawn’s early light,
What so proudly we hailed at the twilight’s last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight,
O’er the ramparts we watched, were so gallantly streaming.
And the rocket’s red glare, the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there;
Oh, say does that star-spangled banner yet wave
O’er the land of the free and the home of the brave?

おお、君は見えるだろうか。夜明けの薄明りの中、
黄昏のきらめきに我々が何を誇らしげにたたえているのかを
その太い縞模様と輝く星は危険に満ちた戦いの中でも
城壁の上で勇ましく翻っているのを見た。
砲弾の赤い光をまとい空中で破裂する中、
我々の旗が一晩中戦い続けてきた証だ。
おお、あの星条旗はまだたなびいているだろうか
自由の大地と、勇者(英米戦争で戦い戦い続けてきたアメリカ人)の故郷の上で。

アメリカ合衆国国歌「星条旗」の視聴

演奏バージョン。

合唱バージョン。

女性独唱バージョン。

アメリカ合衆国の概要

正式国名
アメリカ合衆国
The United States of America
独立
1776年7月4日にイギリスからの独立を宣言。1783年9月3日にパリ条約が結ばれ、アメリカ合衆国として正式に独立。
首都
ワシントンD.C.(Washington, D.C.)
面積
9,834,000km2(3位)
人口
3億3480万5268人(3位 / 2022年総計)
政治体制
50州とコロンビア特別区で構成される連邦共和制国家。国家元首であり、行政府のトップである大統領は、間接選挙で大統領選挙人を介して選出。任期は4年で、3選は禁止。立法府は上院と下院から構成される両院制(二院制)。上院は、各州から2議席ずつの計100議席、任期は6年で2年ごとに3分の1ずつ改選。下院は、各州の人口を考慮した定数の合計435議席からなり、任期は2年。
民族構成
世界でも有数の多民族国家です。2010年の人口統計によると、白人(ヨーロッパ系、北アフリカ系、中東系、中央アジア系、ラテン系)が72.4%(2億2355万人)、サハラ以南のアフリカ系(黒人)が12.6%(3892万人)、アジア系(東アジア、東南アジア、南アジア系)が4.8%(1467万人)、アメリカン・インディアンが0.9%(293万人)、太平洋地域の先住民系が0.2%(54万人)。2つ以上の人種を祖先とする国民(Multiracial American)が2.9%(900万人)、その他6.2%(1910万人)。
言語
法で定められた公用語はありませんが、建国の歴史から英語(アメリカ英語)が事実上の国語。2003年の調査によると、5歳以上の全国民の82%が家庭で英語のみを使用。その他、スペイン語(10.7%)、その他、ハワイ語やアメリカ・インディアン諸語などが話されています。
宗教
プロテスタントが48%、カトリックが23%、ユダヤ教が2.1%。その他、イスラム教、仏教、不可知論、無神論、ヒンドゥー教、ユニテリアン (Unitarian Universalist) など。無宗教は18.2%。(2016年現在)
通貨
ドル(USD)
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