- 曲名
- 我が家何処や
チェコ語:Kde domov můj
英語:Where is my home? - 作詞
- Josef Kajetán Tyl
- 作曲
- František Škroup
- 採用時期
- 1992年
チェコ共和国の国歌「我が家何処や」の解説
チェコ共和国の国歌「我が家何処や」(Kde domov můj) は、1834年12月21日に初演されたオペラの歌曲をベースとしています。
そのオペラの歌曲は、František Škroupがメロディを作曲し、Josef Kajetán Tylが作詞した「Fidlovačka aneb Žádný hněv a žádná rvačka (Fidlovačka, or No Anger and No Brawl)」です。
この曲は非常に人気を博し、当時のハプスブルグ帝国の非公式の国歌として受け入れられるようになりました。
その後、1918年にハプスブルグ帝国が解体し、チェコスロバキアが誕生すると、「我が家何処や(Kde domov můj?)」と「稲妻がタトラの上を走り去り(Nad Tatrou sa blýska)」という二つの歌が国歌となりました。
チェコスロバキア時代には、国歌が演奏される時は、一番に「我が家何処や」、二番に「稲妻がタトラの上を走り去り」というふうに演奏されていました。
1993年1月にチェコスロバキアがチェコとスロバキアに平和的に分離(ビロード離婚)した後は、「我が家何処や」の1番がそのままチェコ共和国の国歌となりました。
一方、スロバキア共和国の国歌は、「稲妻がタトラの上を走り去り」の1番に続けて2番にまで広げる形で国歌となっています。
ちなみに、チェコの首都であるプラハで毎年、開催される世界的な音楽祭であるプラハの春音楽祭では、最初にスメタナの連作交響曲「我が祖国」とともに、この国歌が演奏されます。
チェコ共和国の国歌「我が家何処や」の歌詞
チェコ語:Kde domov můj
Kde domov můj,
kde domov můj?
Voda hučí po lučinách,
bory šumí po skalinách,
v sadě skví se jara květ,
zemský ráj to na pohled!
A to je ta krásná země,
země česká, domov můj,
země česká, domov můj!
英語訳:Where is my home?
Where is my home, where is my home?
Water roars across the meadows,
Pinewoods rustle among crags,
The garden is glorious with spring blossom,
Paradise on earth it is to see.
And this is that beautiful land,
The Czech land, my home,
The Czech land, my home.
日本語訳:我が家何処や
我が家何処や
我が家何処や
水は草原を横切り
松は岩にざわめく
庭には春の花が輝き
眼前に広がる地上の楽園
これぞかの美しき国
我が家チェコの国
我が家チェコの国
チェコ共和国の国歌「我が家何処や」の視聴
演奏バージョンです。
女性オペラ歌手による独唱バージョンです。歌詞のチェコ語と英語訳の字幕つき。
チェコ共和国の概要
- 正式国名
-
チェコ語: Česká republika。通称、Česko。
英語: Czech Republic
チェコ共和国。通称、チェコ。 - 独立
- 1993年1月1日(チェコスロバキアの解体)
- 首都
- プラハ(Praha)
- 面積
- 78,866km²(115位)
- 人口
- 1,070万9,000人(85位 / 2020年総計)
- 政治体制
- 共和制。国家元首は議会によって選出される大統領で任期は5年。議会は元老院と代議院の両院制です。
- 民族構成
- チェコ人が64.3%と多数派を締めており、次いで民族を主張しない人々が25.3%。その他、モラヴィア人5%、スロバキア人1.4%、ウクライナ人1.0%、など。
- 言語
- 公用語はチェコ語。その他、公的に認められた言語としてスロバキア語、ドイツ語、ポーランド語、ギリシャ語、ハンガリー語、ロマ語、ロシア語、ルシン語、セルビア語、ウクライナ語があり、2013年からはベトナム語とベラルーシ語が加わっています。
- 宗教
- 複雑な歴史的から無宗教者が多く、約60%を占めています。その他、カトリックが27.4%、プロテスタント1.2%、フス派が1%。
- 通貨
- チェコ・コルナ(CZK)