イングランドの国歌とスポーツ大会
イングランド(England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの『国』の一つです。因みに、人口は連合王国の83%以上を占めています
イングランドの国歌は、公式に定められたものはありませんが、多くのスポーツではイギリスの国歌『女王陛下万歳』が使用されています。
国際的なスポーツ大会では、イングランド代表の曲として幾つかの曲が使われています。
例えば、イギリス連邦に所属する52の国と地域が参加する総合競技大会『コモンウェルスゲームズ』(Commonwealth Games)では、2010年大会において『エルサレム』を勝利の曲として使用しています。
サッカーのイングランド代表は『女王陛下万歳』を使用しています。
ラグビーのイングランド代表は『女王陛下万歳』を国歌として使用していますが、競技場への入場テーマとしては『希望と栄光の国』を使用しています。
クリケットの国際試合では、イングランド代表は2003年から『エルサレム』を入場曲として使用しています。
ラクロスの国際試合では、イングランドラクロス男子代表は『女王陛下万歳』、女子代表は『希望と栄光の国』を使用しています。
なお、2006年のBBCによる調査によると、『女王陛下万歳』より『希望と栄光の国』がイングランド国歌にふさわしいと考えているイングランド人が55%という結果が出ています。
『女王陛下万歳』については、イギリスの国歌を参照。
イングランドの愛国歌『希望と栄光の国』(Land of Hope and Glory)の解説
- 曲名
- 希望と栄光の国 / Land of Hope and Glory
- 作詞
- アーサー・クリストファー・ベンソン(Arthur Christopher Benson)
- 作曲
- エドワード・エルガー(Edward William Elgar)
『希望と栄光の国』(Land of Hope and Glory)は、イギリスの音楽家であるエドワード・ウィリアム・エルガーが作曲した『威風堂々』の第1番メロディに、歌詞をつけた曲です。
作詞はイギリスの詩人・随筆家であるアーサー・クリストファー・ベンソン。
この曲は、もともとイギリス国王・エドワード7世の戴冠式(1902年)を飾る楽曲を委依頼されたエドワード・ウィリアム・エルガーが作曲したものです。
エドワード・ウィリアム・エルガーは、自らの手による行進曲『威風堂々第1番』のメロディに合う歌詞を詩人のアーサー・クリストファー・ベンソンに依頼し、声楽作品『希望と栄光の国』が生まれました。
1901年10月22日、ロンドンのクイーンズホール(Queen’s Hall)で初演されると、聴衆から熱狂的な反応があり、当時としては異例の2連続アンコールが巻き起こったと言われています。
楽譜出版社は、エルガーとベンソンに対して独立した楽曲として出版するために、さらに改訂を依頼。
その後、イギリスでは、「第2の国歌」とも称されるほど絶大な人気を博するようになりました。
また、アメリカでは「卒業行進曲」として知られており、多くの高校や大学の卒業式に採用されています。
英語:Land of Hope and Glory |
日本語訳:希望と栄光の国 |
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Solo.
Chorus.
Solo. |
独唱
合唱
独唱 |
イングランドの愛国歌『希望と栄光の国』の視聴(動画ファイル)
合唱バージョンです。
イングランド(England)の概要
- 国名
- イングランド(England)
- 首都
- ロンドン(London)
- 面積
- 130,395km2
- 人口
- 53,013,000人(2011年総計)。連合王国の人口の83%以上を占めています。
- 体制
- グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」の一つ。
- 民族構成
- ゲルマン民族系のイングランド人、他。
- 言語
- 事実上の公用語はイギリス英語。
- 宗教
- キリスト教75.6%、イスラム教1.7%、ヒンドゥー教1%、その他1.6%。特定の宗教を持たない/無宗教20.1%(2000年)。
- 通貨
- UKポンド (£)(GBP)