- 曲名
- 兵士の歌 / アイルランド語:Amhrán na bhFiann(アウラーン・ナヴィーアン) / 英語:Soldier's Song
- 作詞
- 英詞:パダー・カーニー(Peadar Kearney)1907年。アイルランド語歌詞: リアム・オーリーン(Liam Ó Rinn)1923年
- 作曲
- パダー・カーニー(Peadar Kearney)&パトリック(パディ)・ヒーニー(Patrick "Paddy" Heaney/Heeney)1907年
- 採用時期
- 1926年
アイルランド共和国国歌「兵士の歌」の解説
アイルランド共和国の国歌「Amhrán na bhFiann」(兵士の歌)の歌詞は、アイルランド共和主義者のパダー・カーニー(Peadar Kearney / Peadar Ó Cearnaigh)が1907年に書いた英詩です。
作曲は、パダー・カーニーとパトリック(パディ)・ヒーニー(Patrick "Paddy" Heaney/Heeney)が手がけています。
なお、リアム・オーリーン(Liam Ó Rinn)が1923年に歌詞をアイルランド語に訳しています。
1926年に正式に国家として採用されています。それ以前は、「神よアイルランドを守り給え」(God Save Ireland)が非公式ながら国歌として歌われていました。

Dublin Fire Brigade In Action / infomatique

The sunset - Dublin, Ireland - Cityscape photography / Giuseppe Milo (www.pixael.com)

Sunrise in Sandycove, Dublin, Ireland / Giuseppe Milo (www.pixael.com)
アイルランド共和国国歌「兵士の歌」の歌詞
アイルランド語:Amhrán na bhFiann |
英語:The Soldier's Song |
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アイルランド共和国国歌「兵士の歌」の視聴(動画ファイル)
演奏バージョン。
合唱バージョン。
フォーク調の歌唱バージョン。
統一アイルランド代表チームと国歌
アイルランド共和国は、北大西洋のアイルランド島の大部分を領土とする立憲共和制国家です。
一方、アイルランド島の北東部に位置する北アイルランドは、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」(イギリス)に属しています。
両者は、もともとアイルランド島を領土とする1つの国でしたが、カトリック教徒の多い南部とプロテスタントの多い北部との間は紛争が絶えず、やがて内戦に。
1922年にアイルランドの南部はアイルランド自由国として分裂。1949年にイギリス連邦から離れ、アイルランド共和国として完全に独立しました。
一方、アイルランド北部は、北アイルランドとしてイギリス統治下に残った歴史的経緯があります。
ところが、1879年に発足したアイルランドラグビー協会(IRFU)は、アイルランドが南北が分裂した後も、南北から代表メンバーを招集。「統一アイルランド」として国際大会に出場しています。
アイルランド共和国の国歌は「兵士の歌」(Amhran na bhFiann)です。
北アイルランドでは、イギリスの「女王陛下万歳」(God Save the Queen)が国歌となります。
では、「統一アイルランド」としてラグビーの国際大会では、試合前にどの曲を国歌として斉唱するのか?
アイルランドラグビー協会(IRFU)は1995年開催の南アフリカ・ラグビーワールドカップに向けて、北アイルランドのデリー出身のミュージシャン、ソングライター、レコードプロデューサーでソングライターであるフィル・コールター(Phil Coulter)にラグビー代表チームの曲を依頼しました。
1995年に作曲されたのが「アイルランド・コール」(アイルランドの叫び / Ireland’s Call)という曲です。
現在、アイルランド共和国国内で行われるラグビーの試合では、「兵士の歌」と「アイルランド・コール」の両方の曲が歌われます。
また、アイルランド国外での試合では「アイルランド・コール」が国歌として用いられています。
なお、今日、ほとんどの代表試合では、最初の歌詞だけが歌われ、その後に同じキーのコーラスが続きます。
アイルランド・コール(アイルランドの叫び / Ireland’s Call)の歌詞
Come the day and come the hour,
Come the power and the glory!
We have come to answer our country's call,
From the four proud provinces of Ireland
Ireland, Ireland,
Together standing tall!
Shoulder to shoulder,
We'll answer Ireland's call!
From the mighty Glens of Antrim,
From the rugged hills of Galway!
From the walls of Limerick, and Dublin Bay,
From the four proud provinces of Ireland!
Ireland, Ireland,
Together standing tall!
Shoulder to shoulder,
We'll answer Ireland's call!
Hearts of steel and heads unbowing,
Vowing never to be broken!
We will fight, until we can fight no more,
From the four proud provinces of Ireland!
Ireland, Ireland,
Together standing tall!
Shoulder to shoulder,
We'll answer Ireland's call!
Ireland, Ireland,
Together standing tall!
Shoulder to shoulder,
We'll answer Ireland's call!
We'll answer Ireland's call!
アイルランド・コール(アイルランドの叫び / Ireland’s Call)の視聴(動画ファイル)
アイルランド共和国の概要
- 正式国名
- アイルランド共和国 / アイルランド語:Éire / 英語:Republic of Ireland(Ireland)
- 独立
- 1922年12月6日にアイルランド自由国としてイギリスの自治領に。 1937年12月29日にアイルランド憲法の施行し、国号をアイルランド(愛:エール)と改めています。 1949年4月18日にイギリス連邦を離脱、完全な共和制に移行。
- 首都
- ダブリン(Dublin)
- 面積
- 70,273km2(120位)
- 人口
- 4,593,100人(119位 / 2013年総計)
- 政治体制
- 立憲共和制国家。元首は大統領で国民の直接選挙により選出。大統領は主として儀礼的な役割ですが、違憲立法審査の請求、首相による議会解散の拒否などの権限があり、国軍の最高司令官をつとめます。議会(ウラクタス, Oireachtas)は二院制。上院がシャナズ・エアラン(Seanad Éireann)、下院はドイル・エアラン (Dáil Éireann) で、議会から選出される首相(ティーショク, Taoiseach)が行政府の長となります。
- 民族構成
- ケルト系のアイルランド人、またはアンゴロサクソン系のアイルランド人が大多数を占めています。
- 言語
- 第1公用語はアイルランド語、第2公用語は英語(アイルランド英語)ですが、ゲールタハト地方などの一部を除くほとんどの地域では日常的に英語が使われています。
- 宗教
- 国民の約86.8%がローマ・カトリック教徒。アイルランドの守護聖人は聖パトリックと聖ブリジット。そのほか、アイルランド国教会、長老派教会、メソジスト、イスラム教など。
- 通貨
- ユーロ (€)(EUR)