- 曲名
- マメーリの賛歌 / Fratelli d’Italia
- 作詞
- ゴッフレード・マメーリ(Goffredo Mameli,1847年)
- 作曲
- ミケーレ・ノヴァーロ(Michele Novaro, 1847年)
- 採用時期
- 1946年
イタリア国歌「マメーリの賛歌」の解説
イタリアの国歌「Inno di Mameli」(マメーリの賛歌)は、ゴッフレード・マメーリ (Goffredo Mameli, 1827年~1849年) によって作詞され、ミケーレ・ノヴァーロ (Michele Novaro) によって作曲され、ジュゼッペ・ヴェルディによって編曲された曲です。
「Inno di Mameli」(マメーリの賛歌)は、「Il Canto degli Italiani」(イタリア人達の唱歌)、あるいは、「Fratelli d’Italia」(イタリアの同胞(兄弟))とも呼ばれています。
1946年にサヴォイア王朝が廃止され、共和制への移行したことに伴い、それまで用いられていたジュゼッペ・ガベッティ (Giuseppe Gabetti) 作曲の「王室行進曲」 (Marcia Reale) に代わって、イタリア国歌となりました。
法的には、1946年6月12日にイタリア共和国が成立後、約60年間、国歌は法で決められていませんでしたが、2005年12月に法律で国歌と定められています。
また、ヴェルディ作曲の歌劇「ナブッコ」より、第3幕の合唱「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」が、イタリアの第二の国歌として知られています。
イタリア国歌「マメーリの賛歌」の歌詞
イタリア語歌詞:Inno di Mameli
1.
Fratelli d’Italia,
l’Italia s’è desta,
dell’elmo di Scipio
s’è cinta la testa.
Dov’è la Vittoria?
Le porga la chioma,
ché schiava di Roma
Iddio la creò.
CORO
Stringiamci a coorte,
siam pronti alla morte.
Siam pronti alla morte,
l’Italia chiamò.
Stringiamci a coorte,
siam pronti alla morte.
Siam pronti alla morte,
l’Italia chiamò!
2.
Noi fummo da secoli
calpesti, derisi,
perché non siam popolo,
perché siam divisi.
Raccolgaci un’unica
bandiera, una speme:
di fonderci insieme
già l’ora suonò.
CORO
3.
Uniamoci, amiamoci,
l’unione e l’amore
rivelano ai popoli
le vie del Signore.
Giuriamo far libero
il suolo natio:
uniti, per Dio,
chi vincer ci può?
CORO
4.
Dall’Alpi a Sicilia
dovunque è Legnano,
ogn’uom di Ferruccio
ha il core, ha la mano,
i bimbi d’Italia
si chiaman Balilla,
il suon d’ogni squilla
i Vespri suonò.
CORO
5.
Son giunchi che piegano
le spade vendute:
già l’Aquila d’Austria
le penne ha perdute.
Il sangue d’Italia,
il sangue Polacco,
bevé, col cosacco,
ma il cor le bruciò.
CORO
英語訳詞:The Song of the Italians
1.
Brothers of Italy,
Italy has woken,
Bound Scipio’s helmet
Upon her head.
Where is Victory?
Let her bow down,
For God created her
Slave of Rome.
CHORUS
Let us join in a cohort,
We are ready to die.
We are ready to die,
Italy has called.
Let us join in a cohort,
We are ready to die.
We are ready to die,
Italy has called!
2.
We were for centuries
downtrodden, derided,
because we are not one people,
because we are divided.
Let one flag, one hope
gather us all.
The hour has struck
for us to unite.
CHORUS
3.
Let us unite, let us love one another,
For union and love
Reveal to the people
The ways of the Lord.
Let us swear to set free
The land of our birth:
United, for God,
Who can overcome us?
CHORUS
4.
From the Alps to Sicily,
Legnano is everywhere;
Every man has the heart
and hand of Ferruccio
The children of Italy
Are all called Balilla;
Every trumpet blast
sounds the Vespers.
CHORUS
5.
Mercenary swords,
they’re feeble reeds.
The Austrian eagle
Has already lost its plumes.
The blood of Italy
and the Polish blood
It drank, along with the Cossack,
But it burned its heart.
CHORUS
日本語訳詞:マメーリの賛歌
1.
イタリアの兄弟、
イタリアは目覚めた
スキピオの兜を
その頭上に被りて。
勝利の女神ウィクトーリアはいずこに?
その御髪をささげん
神はウィクトーリアを創造す
ローマの婢として。
コーラス
皆の衆、歩兵隊を組め
死の覚悟はできておるぞ。
死の覚悟はできておるぞ、
イタリアが呼んでいる。
皆の衆、歩兵隊を組め
死の覚悟はできておるぞ、
死の覚悟はできておるぞ、
イタリアが呼んでいる!そうだ!
2.
我ら、何世紀もの間
虐げられ、嘲られた、
一つの民族でないゆえに
分裂していたゆえに
一つの旗、一つの希望よ
我らを糾合したまえ
ときは告げられた
我らの統一のときが。
コーラス
3.
我ら、何世紀もの間
虐げられ、嘲られた、
一つの民族でないゆえに
分裂していたゆえに
一つの旗、一つの希望よ
我らを糾合したまえ
ときは告げられた
我らの統一のときが。
コーラス
4.
アルプスからシチリアまで
レニャーノの戦場はいずこにもあり
誰にもフェルッチオの心と手があり
イタリアの子どもたちは
みなバリッラに呼ばれ
すべてのラッパが鳴らされ
シチリアの晩祷が響く
コーラス
5.
傭兵の剣は
か弱き葦である。
オーストリアの鷲は
すでにその飾りを失った。
イタリアの血潮と
ポーランドの血潮は
コサックへと飲み込まれん
されどもその心に燃え上がる
コーラス
イタリア国歌「マメーリの賛歌」の視聴
オーケストラ演奏による合唱バージョンです。
演奏バージョンです。
イタリアの概要
- 正式国名
- イタリア共和国
イタリア語:Repubblica Italiana(レプッブリカ・イタリャーナ)。通称、Italia
英語:Italian Republic(イタリャン・リパブリク)。通称、Italy - 首都
- ローマ / Roma
- 面積
- 302,780km2(69位)
- 人口
- 60,462,000人(23位 / 2020年総計)
- 政治体制
- 共和国大統領を国家元首とする共和制。実際の行政は、大統領が指名して議会が承認する首相と内閣が統轄。議会は元老院(上院)と代議院(下院)で構成される両院制(二院制)です。
- 民族構成
- ラテン系を中心にケルト系、ゲルマン系、ギリシャ系などの混成民族であるイタリア人が大半を占めています。また、ヨーロッパ有数の移民受入国で、外国人人口は502万人を超えています(2016年)。
- 言語
- 公用語はイタリア語。中部イタリアのトスカーナ州の言葉を中心とした標準語とされています。北イタリアではフランス語などにガロ・イタリア語が話されています。
- 宗教
- キリスト教のカトリックが約75%を占め、プロテスタントは少数。近年は、アラブ系移民の増加により、イスラム教が増加傾向にあります。
- 通貨
- ユーロ (€)(EUR)