- 曲名
- 正義の神
セルビア語:Боже правде(Bože pravde)
英語:God of Justice - 作詞
- ヨヴァン・ジョルジェヴィチ(1872年)
- 作曲
- ダヴォリン・イェンコ / Davorin Jenko(1872年)
- 採用時期
- 2006年11月6日
セルビア共和国の国歌「正義の神」の解説
セルビア共和国の国歌「正義の神」は、1872年にダヴォリン・イェンコ (Davorin Jenko) が作曲し、ヨヴァン・ジョルジェヴィチ (Јован Ђорђевић / Jovan Đorđević) が作詞しています。
この曲は、1882年に成立したセルビア王国の国歌で、かつてボスニア・ヘルツェゴビナの構成体の1つだったスルプスカ共和国の国歌でもありました。
2006年6月3日にセルビア共和国として独立した後、2006年11月6日に憲法で国歌として認可されています。
元の歌詞はセルビア王を称えたものでしたが、スルプスカ共和国が元の歌詞を保持したことに対して、セルビアは現行の政治体制に合わせて、「セルビアの王」から「セルビアの地」へ、「神はセルビアの王を救う」から「神は救い、神は護る」へと若干の修正をしています。
なお、各節の最後の2行は繰り返しとなります。
National Assembly of Serbia – Narodna skupština Republike Srbije / lab604
Serbia-0271 – Pedestrian Street / archer10 (Dennis) REPOSTING
Serbia-0364 – Entering Belgrade / archer10 (Dennis) REPOSTING
セルビア共和国の国歌「正義の神」の歌詞
※各節の最後の2行は繰り返し。
セルビア語版キリル文字表記:Боже правде |
セルビア語版ラテン文字表記:Bože pravde |
---|
英語訳:God of Justice |
日本語訳:正義の神 |
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I
Моћном руком води, брани
II
Нек на српској блиста грани
III Кад наступе борбе дани
IV
Отаџбину српску брани |
I
Moćnom rukom vodi, brani
II
Nek na srpskoj blista grani
III
Kad nastupe borbe dani
IV
Otadžbinu srpsku brani |
英語訳:God of Justice |
日本語訳:正義の神 |
---|---|
I
With Thy mighty hand sustain us,
II
Let the golden fruits of union
III
When our host goes forth to battle
IV
Through five hundred years of durance |
1
強力な手で 守り給え
2
セルビアの樹を輝かせよう
3
戦闘の日が来たときは
4
セルビアの祖国防衛の |
セルビア共和国の国歌「正義の神」の視聴
合唱バージョンです。
オーケストラ演奏による合唱バージョンです。
セルビアの概要
- 正式国名
- セルビア共和国。通称:セルビア
セルビア語:Република Србија(Republika Srbija)
英語:Republic of Serbia - 独立
- 旧ユーゴスラビア連邦人民共和国の解体後、1992年にモンテネグロとともに「ユーゴスラビア連邦共和国」を構成していましたが、2006年6月3日のモンテネグロの分離独立に伴い、セルビア共和国として独立。
- 首都
- ベオグラード(Belgrade)
- 面積
- 88,361km2(113位)
- 人口
- 690万8224人(2020年総計)
- 政治体制
- 共和制、議院内閣制を採用する立憲国家。国家元首である大統領は国民の直接選挙で選出され、任期は5年、3選禁止。実際の政治は行政府たる内閣が率い、国民議会により選出された首相が組閣を行ないます。立法府は一院制の国民議会。定数250議席の議員は国民の直接選挙で比例代表制によって選出、任期は4年。
- 民族構成
- セルビア人が82.86%、マジャル人が3.91%、ボシュニャク人が1.82%、ロマが1.44%、ユーゴスラビア人が1.08%、クロアチア人が0.94%、モンテネグロ人が0.92%、アルバニア人が0.82%(2002年国勢調査、※コソボの統計を除く)。
- 言語
- 公用語はセルビア語。セルビア語の表記はキリル文字。なお、セルビア人が話すセルビア語と、クロアチア人が話すクロアチア語、およびボシュニャク人が話すボスニア語とは、言語に大きな差異はありません。
- 宗教
- セルビア人の多くが正教会の信者で、セルビア正教会に属しています。マジャル人やクロアチア人の多くはカトリック教会、ボシュニャク人やアルバニア人はイスラム教が多いとされています。
- 通貨
- セルビア・ディナール(CSD)