- 曲名
- スウェーデン語:Du gamla, du fria
英語:Thou ancient, Thou free
日本語:古き自由な北の国 - 作詞
- リカルド・ディベック / Richard Dybeck。1844年
- 編曲
- エドヴィン・カルステニウス / Edvin Kallstenius。1933年
- 採用時期
- –
スウェーデン国歌「古き自由な北の国」の解説
「古き自由な北の国」(Du gamla, du fria)は、憲法などで正式に規定されているわけではありませんが、事実上、スウェーデン王国の国歌と見なされています。政府の儀式やスポーツ・イベントでも、この曲が国歌として使用されています。
オリジナルの歌詞は、民族学者で作家でもあったリカルド・ディベック (Richard Dybeck) が1844年に書かれています。
19世紀の中頃、ヴェストマンランド地方の民謡に、この詞にのせた歌が次第に人々の間に広まりました。
当初は、「Skåne till Norden」(Song to the North)と呼ばれ、1890年代に愛国的な歌としての人々の間に広まり、1880年代から国歌とみなされるようになりました。
その後1933年に、スウェーデンの作曲家であるエドヴィン・カルステニウス(Edvin Kallstenius)が、この曲をオーケストラ風に編曲しています。
曲全体は、穏やかで荘厳な雰囲気を持ち、詩の前半はスウェーデンの自然を称え、後半はかつてのヴァイキングあるいはバルト帝国のことを歌っているかのような内容です。
1938年、スウェーデンの公共ラジオ会社は、夕方になるとこの曲を放送するようになり、事実上、スウェーデンの国歌となりました。
一説には、1866年に正式に国歌として採用されたとも言われていますが、現在に至るまで公式な認知はありません。2000年にスウェーデン国会委員会は、この曲を正式な国歌とする提案を「不必要」としています。
なお、最後の部分の「Ja, jag vill leva, jag vill do” i Norden(我北欧に生き北欧に死すことを欲す)」は、スコーネ地方でアイスホッケーやサッカーの試合前、皆で国歌を歌う場合、この Norden の部分はほとんど必ず Skåne と置き換えて歌われます。
スウェーデン国歌「古き自由な北の国」の歌詞
スウェーデン語:Du gamla, Du fria |
英語訳:Thou ancient, Thou free |
日本語訳: |
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スウェーデン国歌「古き自由な北の国」の視聴
演奏バージョンです。
歌唱バージョンです。
スウェーデンの概要
- 正式国名
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スウェーデン語:Konungariket Sverige(コーヌンガリーケト・スヴェリエ)。通称、Sverige。
英語:Kingdom of Sweden。通称、Sweden。
日本語:スウェーデン王国。通称、スウェーデン。 - 独立
- 1523年6月6日
- 首都
- ストックホルム(Stockholm)
- 面積
- 450,295km(54位)
- 人口
- 10,353,442人(84位 / 2020年総計)
- 政治体制
- 立憲君主制。国家元首である国王は儀礼的職務のみを行う象徴君主制で、行政府の長は首相です。議会はリクスダーゲン (Riksdagen) と呼ばれ、1971年に両院制から一院制に変わっています。任期は4年、比例代表制。
- 民族構成
- スウェーデン人85.0%、フィンランド人4.99%、アッシリア人1.30%、その他8.71%。2010年の統計では、全人口の14.3%にあたる133万人が外国生まれで、移民問題は様々な議論を巻き起こしています。
- 言語
- 2009年7月、スウェーデン語 (svenska) が正式な公用語に制定。その他、フィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語を話す者も少数います。スウェーデン語は隣国のノルウェー語、デンマーク語と類縁関係にあり、スウェーデン語話者とノルウェー語話者は会話程度は可能と言われています。また、アメリカ英語は1940年後半から義務教育化されており、テレビ番組では米国製番組の字幕版が多いといった文化面の影響も含め、アメリカ英語での会話が可能です。
- 宗教
- 72.9パーセント(2008年統計)のスウェーデン人が、ルター派教会組織であるスウェーデン国教会の教会員です。
- 通貨
- スウェーデン・クローナ(SEK)
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