- 曲名
- เพลงชาติไทย / Phleng Chat Thai / プレーン・チャート・タイ (タイ国歌)/ National Anthem Of Thailand
- 作詞
- ルワン・サーラーヌプラパン(Luang Saranupraphan)1939年
- 作曲
- プラ・チェン・ドゥリヤーン(Phra Jenduriyang / Peter Feit)1932年
- 採用時期
- 1939年
タイ王国の国歌「プレーン・チャート・タイ」の解説
タイの国歌「プレーン・チャート・タイ」( Phleng Chat Thai)を日本語に訳せば、そのまま「タイ国歌」と言う意味になります。
タイが1932年に絶対君主制から立憲君主制へと移行し立憲革命の数日後に、Phra Jenduriyang (Peter Feit)によって作曲されています。元々の歌詞は、Khun Wichitmatra によって書かれています。
1934年、タイ政府がタイ国歌の募集コンテストを行います。Jangwang Tua Patayakosol が、タイの伝統的なスタイルを持つ「Phleng Maha Nimit」という曲のメロディを書きましたが、より現代的な色彩を持つ「プレーン・チャート・タイ」(Phleng Chat Thai)が採用された経緯があります。
1939年にタイの国名が変わったときに、歌詞のコンテストが行われ、Luang Saranuprapan が書いた歌詞が優勝を飾っています。この新しい歌詞を採用した「Phleng Chat Thai 」が、1939年12月10日に正式に国歌として採用されています。
当時の首相だったPhibunsongkhram は、この国歌を毎日朝8時と夕方6時に演奏するよう決め、それは今日まで続いています。
ところで、タイには「国王賛歌」(タイ語: สรรเสริญพระบารมี/ Phleng Sansoen Phra Barami)呼ばれる、タイの王室を讃える歌があります。王室の関連行事で流される他、街の映画館では必ず映画上映前に流されます。外国人は、この「国王賛歌」を「タイ国歌」と間違えて受け取ってしまいがちです。
タイ国歌は、毎日朝8時と夕方の6時に公共施設、公園、広場、あるいはテレビやラジオで流されます。その間、直立不動直立不動の姿勢を取らなければならないという法律があります。これは、『国王賛歌』が流れている時も同じです。
タイ国歌「プレーン・チャート・タイ」の歌詞
タイ語:เพลงชาติไทย |
ラテン文字表記:Phleng Chat Thai |
英語訳:National Anthem Of Thailand |
---|---|---|
ประเทศไทยรวมเลือดเนื้อชาติเชื้อไทย |
prà-thêt thai ruam lûeat-núea chât chúea thai, |
Thailand unites its people with flesh and blood, |
タイランド国歌「プレーン・チャート・タイ」の視聴(動画ファイル)
合唱バージョンです。
演奏バージョンです。
街中でタイ王国の国歌、プレーン・チャート・タイが流されているときの様子です。
タイ王国の概要
- 正式国名
- タイ王国(The Kingdom of Thailand)
- 首都
- バンコク
- 面積
- 51万3,120km2(50位)
- 人口
- 6717万6,820人(20位 / 2014年総計)
- 政治体制
- 立憲君主制で、国王が国家元首。国政の最高責任者は首相。 2014年にプラユット将軍が、軍事クーデターを起こし、憲法と議会を廃止して実権を掌握して以来、政党政治を禁止する軍事政権が続いています。クーデターで廃止した国民議会(上下院)に代わって国家立法会議が設置されています。
- 民族構成
- タイ族75%、華人14%、その他、マレー族、クメール族、カレン族、ミャオ族、モン族、ヤオ族、ラフ族、リス族、アカ族など。
- 言語
- タイで話されている主な言語は、タイ語、北タイ語、南タイ語、イーサーン語、潮州語、クメール語、ジャウィ語。
- 宗教
- 仏教(南方上座部仏教)95%、イスラム教が4%。その他、キリスト教、他にヒンドゥー教、シーク教、道教など。タイ王室を始めタイ国内の多くは上座部仏教ですが、ヒンドゥー教や精霊信仰を加味した独特の仏教になっています。なお、西暦も併用されていますが、現在もタイ仏暦(仏滅紀元、タイ暦)が使われています。
- 通貨
- バーツ(THB)